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ダライ・ラマ コロンビア大学で講演

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(2005年9月26日 APより編集)

(ニューヨーク)1959年にチベットから亡命したダライ・ラマは9月26日、中国においてチベットの文化に興味が増えつつあることを希望が持てる徴候であると述べた。

「これはチベット人だけでなく、中国人の兄弟姉妹の人たちもチベットの文化に興味を持っていることを表します」とダライ・ラマはコロンビア大学でのパネルディスカッションで述べた。

宗教的多元論から、コロンビア大学インド・チベット仏教学のロバート・サーマン教授の司会で二時間半にわたるフォーラムで、宗教の多元性から仏教の瞑想がいかに情緒の安定に効果を発揮するかについて論議された。そのフォーラムでダライ・ラマは、チベット仏教の修行は西洋科学と相容れないことはない、おたがいに学びあうことができると述べた。
「我々は、インドにあるチベット仏教の僧院に現代科学を導入している」とダライ・ラマは述べた。

ここで名誉博士号を授与しているダライ・ラマのコロンビア大学における講演は、今週(9/25の週)のニューヨークとニュージャジーで行われたものに続くものである。9月25日は、ラトガーズ大学で36,000の群衆に講演した。そして、ニューヨーク市長から『ニューヨーク市の鍵』を授与された。

9月26日、コロンビア大学でのパネルディスカッションには300人が出席した。俳優のリチャード・ギア、モデルのクリスティ・ターリントン、前述のロバート・サーマン教授の娘である女優のユマ・サーマン、他チベット民族衣装に身を包んだ亡命チベット人が参加した。

ジョセフ・ハフ(コロンビアのユニオン神学校長)は、米国における宗教の地位について遺憾であると述べ、しかし、米国ではキリスト教だけが絶対的なブランドであると述べた。
「大多数のアメリカ人は、いまだにイエス・キリストのみを通じて救われると思っているのです」

このハフの意見についてダライ・ラマは直接言及はしなかったが、しかし、こう言って答えた。
「釈迦の一生を見れば、彼がいかに多様な宗教の中で成長してきたかがわかるでしょう」

モデルのクリスティ・ターリントン(AP)
俳優のリチャード・ギアとユマ・サーマン(AP)
笑顔で合掌するダライ・ラマ法王(AP)
観衆に語りかけるダライ・ラマ法王(AP)